モンテッソーリ教育はいつから始めるのが効果的？

将棋の藤井聡太さんが受けていたことで知られる「モンテッソーリ教育法」。

日本ではあまり知られていませんが、海外ではとても有名で、
マイクロソフトのビル・ゲイツさんや、アマゾンのジェフ・ベソスさん、
さらには前のアメリカの大統領のバラク・オバマさん、
といった超有名な人たちも受けていたという教育方法です。

そんなモンテッソーリ教育はいつから始めるのが効果的なのかについてご紹介します。

モンテッソーリはズバリ、0歳～6歳の「敏感期」から始めるのが最も効果的

引用：https://pixabay.com/photos/children-drawing-education-4526384/

教室やモンテッソーリ教育の専門家などの教育者が発信している情報(ホームページやブログやYoutubeなど)を見ると、
0歳～6歳から始めることが最も大事で効果的だと主張されている方が多いです。

また、教育方法の生みの親であるモンテッソーリさん自身にいたっては、
「0歳～6歳という『敏感期』を逃すことは終バスに乗り遅れることと同じです。」
とさえ言っていたようです。
終バスに乗り遅れる、つまり、この時期を逃したらもう次が無いということを表しています。
これくらい、この敏感期という時期が重要であると説いていたようです。

それにしても、「終バスに乗り遅れることと同じ」という表現はとてもインパクトがありますね。
それだけ、この0歳～6歳という時期は効果的を通り越してモンテッソーリ教育に必須な時期ということなのでしょう。

それでは、この敏感期にモンテッソーリ教育をすることで、どのような効果があるのでしょうか？

敏感期に効果を出すモンテッソーリの教育内容

引用：https://pixabay.com/photos/child-kid-play-study-color-learn-865116/

これからご紹介する5つの分野に応じた教育することにより、敏感期ならでは特徴を最大限を活かして成長できるような教育をしているようです。

ここでは、5つの分野の教育内容と効果についてご紹介します。

(1) 日常生活の練習

0歳～3歳までは、歩く、階段の昇り降りをする、手で持つ、服や靴を着たり脱いだりする、などの人間の基本的な習慣に必要な身体を使った動きの練習をします。

基本的な動きを覚えた後の3歳～6歳の間に、洗濯物を干す、料理をする、掃除する、アイロンがけをする、糸をはさみで切る、動物を飼育する、挨拶をする、お礼を言う、などといった、親御さんが普段行っている日常生活の練習(子どもなりのマネ)をしていくことで、日常生活に必要な動きを徐々に覚えていくことができます。

教育を受けた親御さんからは、「自分から進んで母親の家事の手伝いをしてくれるようになった」といった声もあるようです。

(2) 感覚教育

ここでの感覚とは、視覚(目に見える感覚)・味覚(舌で味を見分ける感覚)・嗅覚(鼻で匂いかぎ分ける感覚)・聴覚(耳で聴こえる感覚)・触覚(手で触った感覚)、といういわゆる「5感」と呼ばれるもののことです。

こうした5感を使って、「ペアにする」「並びかえる」「あるルールで分ける」ということができるようになり、こうすることで、「観察能力」や「思考能力」といった、一歩進んだ能力を身につけられるようになります。

これらの感覚教育はこれからご紹介する、言語教育・算数教育・文化教育においてとても大切なものとなるようです。

(3) 言語教育

大人のマネをすることが得意な子どもは、大人がしゃべっている言葉を自然としゃべれるようになります。

一方で、モンテッソーリ教育では、日常生活の練習や感覚教育で身に着けた手や腕をコントロールする力を利用することにより、敏感期と言われる0歳～6歳の間(小学校に入る前)に自然と文字を読んだり書いたりすることができるようになります。

(4) 算数教育

敏感期では、数字に関するあらゆる興味も湧いてくるようになります。
時計の数字であったり、ボールの個数であったり、道具の大きさであったり、などなど。

言語教育と同様、モンテッソーリ教育では算数教育においても感覚教育でゲットした能力をもとに、基本的な数字そのもののや大小のほかに、足し算・引き算・掛け算・割り算のような計算、さらには子どもによっては偶数・奇数の概念やゼロの概念など、かなり進んだ算数の能力を0歳～6歳の間(小学校に入る前)でできるようになります。

足し算・引き算だけでも、小学校に入る前から身についているだけでもそれなりにすごいと思いますが、掛け算・割り算や奇数・偶数とかまで理解できることもあるとは…これは相当スゴいと思います。

(5) 文化教育

言語や算数以外の分野で、小学校でいうところの、社会とか理科の分野における教育です。
子どもによっては、世界各国の国旗と、それがどこの国の国旗でどこにある国なのか？を理解できるようになる、といったこともあるようです。

モンテッソーリ教育の効果を出すための工夫

引用：https://pixabay.com/photos/geometric-solids-montessori-shapes-170377/

モンテッソーリ教育では、教具と教育方針について、とてもいろんな工夫をしていて、この工夫によって、大きな効果を出しているようです。

教具における工夫

大人が普段使っている道具は子どもにはとても大きすぎたり、難しかったりしますので、子どもはそのまま使うことができません。
ですので、大人と同じものを子どもに使わせようとすると、子どもはやり遂げることができず、しまいにはやらなくなってしまいます。
せっかくのたくさん吸収と成長ができるこの敏感期が実に勿体ない結果となってしまいます。

そこで、モンテッソーリ教育における教具では、子どもが扱いやすいような大きさ、難易度、遊びながら取り組める、などのいろんな工夫がなされています。
これなら子どもやり遂げることができて、もっともっと吸収と成長をし続けていくことができるようになります。

教育方針における工夫

小学校一年生の授業のような一人の先生がクラスの子どもたち全員に対して同じことを教えること(いわゆる一斉教育)をしない、ですとか、
子どもが取り組む内容は一人一人、子どもの興味に応じて子ども自らが選んで取り組む、という教育方針にも工夫があります。

以上でご紹介したような教具や方針をベースにした教育をしていくことで、敏感期の頃から既に将来を生き抜くための動作の基本を自ら進んで覚えることができるようです。

まとめ

引用：https://pixabay.com/photos/learn-mathematics-child-girl-2405206/

本記事でもずっとご紹介してきましたが、モンテッソーリ教育は「0歳～6歳」という「敏感期」に始めるのが最も効果があるようです。
＊そういえば、日本の諺(ことわざ)にも「3つ子の魂100まで」というものがありますね。

どの教育方法でも「0歳～6歳」が子どもにとって吸収や成長が大きい時期であることを説いているようです。
ですが、モンテッソーリ教育では、もう一歩踏み込んでいるようで、
どうすれば子どもの吸収や成長が最大限になるのか、
どうすれば子どもが自ら進んで学んだり物事に取り組んでいけるようになるのか、
ついてたくさんの色んな工夫があるように感じました。

小学校に入る前から生きるための方法を自ら覚えられるような工夫が随所にある、というところについては、モンテッソーリ教育はとてもすごいなと思います。

わたしにはまだ子どもは居ませんが、子どもができたら、モンテッソーリ教育の教室の見学したりとか、本を読んだりしてみたいなと思いました。

敏感期のお子さまを持つ親御さん、教育方法や教室についてまだ決められていないようでしたら、モンテッソーリ教育についても調べられてはいかがでしょうか？